担当アイドルも増え、長介も引き入れ成功したところで、ついにやよいの親父さんと対峙するためのシミュレーションを始める。
暴走した親父さんを諦めさせるにはどうすれば良いかを考えるわけだ。
親父さんの良心に訴える、説得する方法が一番の手段である。
しかし下手に刺激すると返って頑なになる可能性がある。
特に自分が出てしまうと、「家族のことに首を突っ込むな」って逆効果になりかねない。
さらに、良心に訴える方法が効かない可能性もある。
そういう場合は、現実を思い知らせ、親父さんの心を折る必要がある。
これら2つの事を、長介に担当させる。
自分のプランで長介の存在は、やよい問題において必須なピースなのである。
そのため彼を引き込んだのだ。
ただし、決めるのはやよいと長介である。
だが、伊織に調教された長介ならやよいの意図を汲みつつ、親父さんを説得するに違いない。
(万が一の選択された場合も備え、長介には芸能界のイロハは叩き込んでおく必要はある)
長介からのスパイ情報により、親父さんの怪しい動きは察知できると考えて良いだろう。
具体的にどうするのか、これは結構考えた。
口で説明しても恐らく理解してもらえない。
ならば身を以て、自分には無理だという現実を突きつける必要がある。
かと言って、TVやラジオの現場に素人を連れて行くわけには行かない。尊大な態度でも取られた日には目も当てられない。
それよりもっとハードな現場に叩き込むしか無いと考えた。
結果、ライブのスタッフとしてアルバイトに来てもらうのが一番であると思考に至った。
華やかなステージとは違って、裏方はドタバタしていて、秒での進行が必要になる。
もちろん長介にはもっと前からスタッフとして働いてもらう。とは言え子供なので肉体労働系には向かないので、担当アイドルの付き人役である。
舞台から戻ったアイドルに、タオルや水、扇風機をあてがい、次の出演のスケジュールを伝える。
これならは事務所のスタッフ枠で采配可能。
全体の進捗は自分が見ることになるため、自分は走り回る事になる。
2時間のステージを作るために、ステージを組み、照明や音響のチェックを行い、ゲネに挑み、ようやく本番である。
本番が終われば撤収作業が待っている。
実際こんなプロの作業現場にど素人のアルバイトが参加するのはほとんど不可である。
しかし、ライブでどれだけの人がアイドルを輝かせるために汗水垂らし頑張っているのか見せ、また観客に対し、アイドルが、やよいが向き合っているのか親父さんには見せなければならない。
もっとも技術がなくてもできる仕事というのはどこにでもあるわけで、例えばステージ最前列の整備員や、トロッコ運搬など。
そしてそれだけの大勢の人を指示している自分の姿も見せる必要があるのだ。
自分の考えがどれだけ甘いのか、その身に叩き込むために。
長介をスパイに仕立て上げたのも、このための下準備である。
簡単にライブを見せると言ったが、実際そんな簡単にはライブは開けないからだ。
会場を抑え、告知を行い、セトリ組みを行い、アイドル達にもそれなりのレッスン時間を取る必要がある。物販も決めなきゃいけない。
セトリは前もって組んでおくことはできるだろうが、前準備だけで数ヶ月はかかる。
(無印はゲームだからここら辺は端折られ、1週間でできてしまうけど)
コレをタイミングよく打ち込むには綿密な情報収集が必要になるためだ。
コレで親父殿との対峙を待つだけになった。
無論、そんな事態に陥らないことが一番ではあるが、長介がライブスタッフとして働いてくれるのは、実際助かる。決して無駄にはならない。
コレで一旦やよい問題は解決した。
しかし長介からの情報を得たとしても、タイミング良くライブを開けないという懸念は常にあった。
だが、ここでもミリシタの存在が自分を助けてくれた。
常設の公演場所があるため、会場を抑える手間が無くなる。(どうやら毎週では無いようであるが)定期的に公演を行っている。
その公演を使えば適切なタイミングで親父殿との対峙を迎えられるのである。
765プロ劇場の存在により、自分の中でやよい問題は全て完結した! 続きを読む »